“北方領土問題の進展図る”日露外相が一致
プーチン大統領の日本訪問を来週に控え、ロシアを訪問中の岸田外相は、ラブロフ外相と会談した。両外相は、北方領土問題の進展を図ることで一致した。
会談は、昼食も交え、およそ2時間40分に及んだ。両外相は北方領土問題の解決を含む平和条約の締結に向け、来週の日露首脳会談で成果が出せるよう取り組んでいくことを強調した。
岸田外相「平和条約締結問題については、日露両国民から歓迎されるような成果を出したい」
ラブロフ外相「私たちはその問題を解決する用意があり、解決したいということですし、忍耐をもって地道な作業をしていかなければならない」
その一方で、ラブロフ外相は「第一歩としてあるべきは、平和条約締結だ」と述べて、4島の帰属の問題を解決して、平和条約の締結を目指す日本との立場の違いも浮き彫りにした。
また、ラブロフ外相は会見で、北方領土での共同経済活動を安倍首相がプーチン大統領に持ちかけ、大統領も前向きな反応を示したことを明らかにした。
領土問題で強硬な立場のラブロフ外相から解決への意欲を引き出したことは、一定の成果と言える。これをどう進展に結びつけるのか、交渉はこれからが正念場となる。