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北方領土問題進展は…日露外相会談始まる

2016年12月3日 18:48

 2週間後に迫ったロシアのプーチン大統領の来日を前に、岸田外相がモスクワを訪れ、ラブロフ外相と北方領土問題などを巡って最終的な調整を行っている。

 会談は日本時間午後5時過ぎからロシア外務省の別館で始まった。北方領土問題の進展を目指す日本側に対し、ロシア側からは厳しい声も出ている。

 岸田外相は2日夜、ラブロフ外相と「平和条約締結交渉についてしっかり議論したい」と意欲を見せていた。しかし、今回の外相会談について、ロシアのモルグロフ外務次官は、2日、もっとも重視しているのが「貿易投資分野」だとした一方、北方領土問題を含む平和条約交渉については、「掘り下げた議論は予定されていない」としている。

 大統領の来日に合わせて領土問題の進展を期待する日本とロシアとの溝は依然として深いまま。日本側の交渉関係者は、「一歩一歩進むしかない正直どこまでいけるか分からない」と話している。

 プーチン大統領の来日までの残り約2週間でこの溝を少しでも埋めて、領土問題の前進を実現することができるかが焦点となる。