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「誹謗中傷だ」北大使館員、声荒らげ猛反発

2017年2月23日 12:30

 金正男氏殺害事件をめぐり、マレーシアの北朝鮮大使館前から最新情報を伝える。

 マレーシア警察は、北朝鮮大使館の2等書記官が事件に関わったとみて事情聴取を求めているが、これに対し23日朝、大使館職員が声を荒らげ反論した。

 北朝鮮大使館職員「警察長官はきのう『大使館に通告した』と話したが、そうした通告は受けていない。(警察の)我々の外交官についての発表はみなウソです。誹謗中傷であり我々は認めません」

 事件に関与した疑いがあるとされる北朝鮮の2等書記官について、地元紙などはマレーシア警察幹部の話として、今回の殺害計画を監督する立場で、結果を大使に報告する役割だったと報じた。

 この2等書記官と、北朝鮮の国営・高麗航空の職員の2人は、大使館の中にいるとの報道も出ていて、北朝鮮側の協力が得られなければ、警察が強制的な措置を取るなどの強硬姿勢もみせている。

 一方で、マレーシア警察は遺体のDNAと家族のDNAを照らし合わせることで遺体が正男氏だとあらためて確認し、遺体を確実に家族の元に引き渡す考え。

 複数の地元紙は、マレーシア警察が捜査官3人を、23日にも正男氏の家族が住むマカオに派遣すると報じた。インターポール、国際刑事警察機構の協力を得て息子のハンソル氏に面会し、DNAの提供を受けるという。

 捜査官は遺体のDNAサンプルを持って向かい、マカオの病院で鑑定を行う見通しだという。