正男氏の遺体“安置長期化”に備え防腐処理
北朝鮮の金正男氏が殺害された事件で、正男氏の遺体が12日、防腐処理を施されていたことがわかった。
マレーシア政府関係者によると、遺体は一時、クアラルンプール市内の民間施設に移され、血液を処置するなどの防腐処理が施されたという。遺体の引き取りには、親族が見て、確認する必要があるため、遺体の安置が長引いた場合に備えた処置だという。ただ、これまでに親族からの引き渡しの要請はない。
また、地元メディアは消息筋の話として、正男氏の身元確認の際、マレーシア側がICPO(=国際刑事警察機構)を通じて、中国側に協力を要請し、指紋情報の提供を受けたと報じている。
マレーシア側は、遺体の引き取り期限を「2~3週間以内」としていて、最終的に引き取り手が見つからなかった場合は、マレーシアに埋葬される可能性もある。