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UNRWA・ラザリーニ事務局長 欧米などの資金拠出の一時停止めぐり、資金援助の必要性訴え

2024年3月5日 8:56

UNRWA=国連パレスチナ難民救済事業機関のラザリーニ事務局長は、4日、欧米などからの資金拠出の一時停止をめぐり、「世界の平和と安全保障に深刻な影響を及ぼす」として、資金援助の必要性を改めて訴えました。

UNRWAをめぐっては、去年10月のイスラム組織ハマスの大規模攻撃に、職員が関与していた疑いがあるとして、欧米や日本などが資金拠出を一時停止しています。

UNRWAのラザリーニ事務局長は、4日、「追加の資金援助がなければ世界の平和と安全保障に深刻な影響を及ぼす」などと述べました。

資金拠出の一時停止を受けて、UNRWAは、「ぎりぎりの状態で運営している」としていて、資金援助の必要性を改めて訴えた形です。

一方、イスラエル軍は、4日、「450人以上のUNRWAの職員がハマス側の工作員である」とした上で、ハマスの大規模攻撃に関与したとされるUNRWAの職員の通話音声を公開しました。

音声では、UNRWAで教員として働く職員が、「女性の人質を取った」などと話していて、イスラエル軍は、「テロリストに子どもの教育をさせるのか」と非難しています。