台湾総統選挙きょう告示、与野党が激戦 「中国との関係」が大きな争点
台湾総統選挙が15日、告示されました。投開票まで1か月を切る中、リードする与党候補を野党候補が追い上げていて、激しい戦いとなっています。
台湾総統選挙に立候補しているのは、与党・民進党の頼清徳氏と、最大野党・国民党の侯友宜氏、第3政党・民衆党の柯文哲氏です。
総統選挙の大きな争点は中国との関係で、頼氏は、蔡英文総統の路線を継承し、中国と距離を置き対米関係を重視する姿勢です。候氏は、中国との対話を通じ、緊張緩和を図ると訴えています。柯氏は、二大政党の対立を批判しています。
台湾メディアが14日に発表した世論調査では、頼氏の支持率は35.2%、侯氏は29.5%、柯氏は19.0%で、頼氏がリードするものの、候氏が追い上げています。
先月、野党による候補者一本化の協議が決裂して以降、候氏が党の支持層固めに成功したとみられ、投開票日の来月13日まで、接戦が続くとみられています。