露プーチン大統領“中東などからの志願兵を戦場へ”
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻で民間人への被害も広がる中、ロシアのプーチン大統領は11日、中東などから志願兵を募り戦場に送り込む考えを示しました。
モスクワでは11日、国家安全保障会議が開かれ、プーチン大統領に対し、中東などからロシアへの加勢を望む志願兵が1万6000人以上いることが報告されました。
プーチン大統領「ウクライナを支援する国は国際法を無視して公然と志願兵を送り込んでいる。ロシアと共に戦いたい者がいれば、戦地に入るのを助ける必要がある」
ロシアは国境に展開するほぼすべての戦力を投入したとみられていて、志願兵の追加派遣で戦況を打開したい考えです。
軍事侵攻から2週間以上が経過し、空爆などによる被害が深刻化しています。ロシア軍に包囲されているウクライナ南東部マリウポリの地元当局は11日、これまでに1582人の民間人が死亡したと明らかにしました。
ゼレンスキー大統領「(ロシアの侵攻から)もう16日目です。多くの人が疲れ、焦燥感を募らせていることは分かります」
ウクライナのゼレンスキー大統領は11日に公開した動画でこのように述べ、「時間と忍耐が必要だ」として、国民に対し戦闘の長期化も覚悟するよう呼びかけました。
一方、ロシア軍に占拠され電力が停止したチェルノブイリ原発について、ウクライナの原子力規制当局は11日、依然として復旧していないとの見方を示しました。ただ、緊急用の電力確保に必要なディーゼル燃料は追加で敷地に運び込まれていて、復旧作業が続いているとしています。