イスラエル国防相“総攻撃に移行しつつある” ガザへの地上侵攻が焦点
イスラム組織「ハマス」が実効支配するガザへのイスラエル軍の地上侵攻が焦点となるなか、イスラエルの国防相は、総攻撃に移行しつつあると述べました。
イスラエル軍は、イスラム組織「ハマス」の大規模攻撃に対する報復として、パレスチナ自治区のガザ地区への激しい空爆を続ける一方、ハマス側も多数のロケット弾を発射するなど戦闘は激化しています。
地元メディアなどによりますと、ガラント国防相は10日、「ガザ地区に対する“総攻撃”に移行しつつある」と述べました。
ガラント国防相「空から攻撃を開始したが、今後、地上での攻撃も行う。2日目以降、一帯を支配下においているが、攻撃をさらに強めていく」
その上で、「ガザは決して元の姿には戻らないだろう」などと警告しています。
これまで、ガザ地区で1055人、イスラエル側で1200人以上が死亡していますが、地上侵攻に踏みきった場合、市民などの被害がさらに拡大する恐れがあります。
こうした中、国連人道問題調整事務所は10日、ガザ地区で、家を破壊されるなどして学校や教会などに避難している人が、少なくとも26万人に上っていることを明らかにしました。