中国の人口、前年比200万人以上減 少子高齢化に歯止めかからず
中国政府は去年末の中国本土の人口が前の年に比べ、200万人以上減ったと発表しました。出生数も減少の一途をたどり、少子高齢化に歯止めがかかりません。
中国政府は去年末の中国本土の人口は、前の年に比べて208万人減り、推計で14億967万人になったと発表しました。
中国は去年の発表で人口が61年ぶりに減少しましたが、今回の減り幅は、その時の減り幅85万人から拡大しました。
最大の要因は急速に進む少子化で、去年の出生数は前の年より54万人少ない902万人となり、建国以来最少となっています。
中国政府系のシンクタンクは「中国は世界最大の高齢者人口を抱えることになる」と分析していて、そのひずみは首都・北京市郊外の村にも表れています。
記者「こちらの村は交通の便も悪く、近くに商業施設がないことも影響しているのでしょうか。先ほどから歩いていても、若者の姿をほとんど見かけません」
この村は、人口の半分以上が60歳以上の高齢者だといいます。
村人「(Q.年寄りの割合は?)6割以上だろう。若者はいないよ。(若者は)みんな村の外で働いているんだ」
急速な少子高齢化による労働者人口の減少や消費の落ち込みが足かせとなり、中国経済の今後に暗い影を落としそうです。