韓国大統領選 候補者が初のテレビ討論 「外交方針」など議論
およそ1か月後に迫った韓国の大統領選挙に向けて3日夜、候補者が初めてのテレビ討論を行い、日本など周辺国との外交方針についても議論を交わしました。
初めてのテレビ討論には、与党の李在明候補や、最大野党の尹錫悦候補ら4人が参加しました。外交について司会者から、日本・アメリカ・中国・北朝鮮の首脳にどのような順で会いたいか聞かれ、次のように答えました。
与党「共に民主党」・李在明候補「国益中心の実用外交が重要です。いま、アメリカ・中国・北朝鮮が先かを決めておく必要はありません」
野党「国民の力」・尹錫悦候補「まずアメリカ大統領、次に日本の首相、そして中国の習近平主席、(北朝鮮の)金正恩総書記、順序を決めるならそうします」
一方、繰り返される北朝鮮のミサイル発射に対応して、尹候補が迎撃ミサイルシステム・THAADの追加配備を主張したのに対し、李候補は、中国との関係を損なう可能性があるとして慎重な姿勢を示しました。
また、不動産政策をめぐるやりとりで、李候補は同じ与党の文在寅政権の政策を「非常に間違っていた」と批判。政権交代を望む世論を意識し、文政権の「後継者ではない」と述べる場面もありました。