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2022年1月19日 14:48

異例の韓国大統領選 日韓重視は“最低”に

異例の韓国大統領選 日韓重視は“最低”に

韓国の大統領選挙がおよそ50日後に迫る中、与野党の主要候補の支持は拮抗したまま、混戦模様が続いています。こうした中、行われた世論調査では、次の政権が重視すべき外交課題として、「日韓関係の改善」を挙げた人は3割に満たず、選択肢の中で最も低かったことがわかりました。

●“重視すべき外交課題” アメリカ>北朝鮮>中国>日本

韓国の大手紙「中央日報」が19日に発表した世論調査では、「次の政権が重視すべき外交課題」についての質問で、「日韓関係の改善」を挙げた人が最も低く、29.8%にとどまりました。

中央日報は、「慰安婦問題・元徴用工問題など歴史をめぐる対立で、日韓関係が最悪の状態に突き進んだ現状が、そのまま表れた」と指摘。

「新政権は国民の批判的な対日認識を重く受け止めつつ、国益を中心に日本との関係を新たに設定する必要がある」として、対日外交が次期政権の課題になると分析しています。

【次期政権が重視すべき外交課題】中央日報、19日(※複数回答)
・米韓同盟の強化 69.8%
・北朝鮮の非核化 61.5%
・日米韓の安全保障協力強化 50.5%
・ASEAN協力の強化 46.7%
・中韓関係の発展 41.7%
・日韓関係の改善 29.8%

一方で、アメリカとの同盟強化と回答した人はおよそ7割と最も多く、日本を含む日米韓3か国での安全保障協力についてもおよそ5割の人が重視すべき課題として挙げています。

この結果について中央日報は、「米韓同盟が“韓国の外交・安保の根幹”という大命題は、新政権でも継続すべきという基調が確認された」と評価。

ただ、「次期政権は、日本に対する冷淡な世論を抱えたまま、日米韓の安全保障協力を試みなければならない課題を抱えた」と指摘しています。

●投票50日前でも支持率1位定まらず 異例の大統領選

世論調査会社「リアルメーター」が17日に発表した調査では、最大野党の尹錫悦(ユン・ソギョル)候補の支持率が再び上昇し、僅差でトップになりました。

【リアルメーター、17日発表】
・保守系野党「国民の力」尹錫悦(ユン・ソギョル)候補40.6%
・与党「共に民主党」李在明(イ・ジェミョン)候補36.7%
・中道系野党「国民の党」安哲秀(アン・チョルス)候補12.9%

ただ、18日に韓国のテレビ局「SBS」が発表した世論調査では、逆に与党の李在明(イ・ジェミョン)候補がわずかに尹候補を上回る結果となり、混戦模様が続いています。

【韓国・SBS、18日発表】
・与党「共に民主党」李在明(イ・ジェミョン)候補 32.9%
・保守系野党「国民の力」尹錫悦(ユン・ソギョル)候補31.6%
・中道系野党「国民の党」安哲秀(アン・チョルス)候補12.7%

また、支持率を2桁まで伸ばした安哲秀候補が、今後、尹候補との「一本化」を行うのかも焦点です。

韓国の聯合ニュースは、今の混戦模様について「50日前でも勝敗予測が不可能な五里霧中の選挙」「このような大統領選挙は初めて」などと伝えています。

李候補については地方の首長時代の都市開発をめぐる不正事件、尹候補については、妻の経歴詐称問題など、候補者や家族をめぐるスキャンダル合戦が続く中で、政策議論は煮詰まっていません。

主に無党派層の有権者にとって決め手を欠く状態が続いていることも混戦の要因とみられます。

こうした中で、今月下旬にも尹候補と李候補による初めてのテレビ討論が行われる見通しで、ここでの論戦が今後の行方を左右する可能性もあります。