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両親が“原発占拠”の町に…避難を日本で待つウクライナ人女性は

2022年3月15日 1:27
両親が“原発占拠”の町に…避難を日本で待つウクライナ人女性は

ロシア軍の侵攻が続き、ウクライナから国外に避難する方が急増する中、日本にもすでに29人のウクライナ人が避難していることが分かりました。原発が占拠された町、ザポリージャに両親がいる在日ウクライナ人女性も、受け入れに向けて動いていました。

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神奈川・横浜市にあるレストランでは13日夜、ウクライナ人の歌手などが出演したショーが行われました。中には先月、ウクライナから避難してきたという女性もいました。

このショーを企画したのは、ダンサーのアマウリ・マリーナさん(40)。故郷にいる両親や友人を日本へ呼び寄せるための費用を工面するため、寄付を募ったのです。

マリーナさんは、20年ほど前に来日し、夫とジャスミンちゃん(3)と暮らしています。

60代の両親が、ロシア軍に占拠されたザポリージャ原発から約50キロの距離にある、ザポリージャ市の自宅にいます。

母親からのメッセージを見せてもらっていたとき、母親から電話がかかってきました。

マリーナさん(40)
「もしもし」

母親(62)
「もしもし、元気?」

マリーナさん
「私たちは元気よ、ママは?」

母親
「私も無事よ」

前日の夜も警報が鳴り、シェルターに避難したといいます。

母親
「服を着て、すぐに飛びだせるようにしていて、靴なども用意しているわ」

国外への避難を試みていますが、身動きが取れない状態だといいます。

父(63)
「子供が優先で、なかなか電車に乗れないんだ」

マリーナさん
「(避難用の)バスは?」


「ない。まったくない」

マリーナさん
「シティーから出る方法がない」

それでも、両親を笑顔にするのはジャスミンちゃんの存在です。


「早く実際に会いたいね。ふれあいたい。一緒に遊びたいね」

ジャスミンちゃん(3)
「どうやって?」

父親はまだ、ジャスミンちゃんと会ったことがありません。

その父親が願ったのは――


「(日本が)平和でありますように、永遠に」

マリーナさん
「この子が日本に生まれて、日本に住んでよかった」

日本政府によると、今月2日以降、29人のウクライナ人が、親族などを頼りに日本に避難してきたということです。

(3月14日放送『news zero』より)