Ｇ２０大阪サミット（２０か国・地域首脳会議）に出席するため、サウジアラビアのムハンマド皇太子が２７日午後、関西国際空港に到着した。

ムハンマド皇太子はサウジアラビアの王位継承者で、中東情勢を占うキーマンの１人。ムハンマド皇太子は父であるサルマン国王の寵愛を受け、実質的に国の実権を握る存在だ。

また、サウジは世界有数の産油国だが、原油依存からの脱却を目指す大胆な社会・経済改革を主導し、注目されている。

一方で、去年１０月にトルコでサウジ人記者が殺害された事件では自身の関与が取り沙汰されており、サウジ政府は一貫して否定しているが、世界から厳しい目が向けられている。

今回の滞在期間中は、安倍首相やアメリカのトランプ大統領との会談が予定されていて、緊迫するイラン情勢についても話し合われるものとみられる。

なお、来年のＧ２０サミットはサウジで開催予定。