米高官 ロシアがモルドバ政権転覆を計画と非難
アメリカ・ホワイトハウスの高官は10日、ロシアがウクライナの隣にあるモルドバの政情を不安定化させようとしていると非難しました。
ウクライナの西隣にあるモルドバには、親ロシア派が支配する地域があるほか、先月にはモルドバ国防省がロシアのミサイルが領空を通過したと発表するなど、ロシアとの緊張が高まっています。
ホワイトハウスのカービー戦略広報調整官は、「ロシアはモルドバ政府を弱体化させようとしていて、最終的には親ロシアの政権を作ろうとしていると考えられる」と指摘。
ロシアの情報機関とつながりのあるロシア関係者が、モルドバ政府への抗議活動を利用し、反乱を作り上げようとしていると明らかにしました。
さらに、別のロシア関係者らが、意図的に抗議活動を起こす訓練を行うことも予想されるとしています。
一方、モルドバのサンドゥ大統領が「差し迫った軍事的な脅威はない」としていることについては、アメリカも同意するとしています。
カービー調整官はその上で、モルドバに3億ドルのエネルギー関連支援を行い、今後も情報共有など支援を続けると明らかにしました。