生放送で“反戦”の元職員、ロシア国営メディアの内幕描いた自伝出版 プーチン政権の“統制”記す
ロシア国営テレビの生放送で反戦を訴え、その後、反戦活動による自宅軟禁から逃走し、指名手配されている国営放送の元職員が1日、ロシア国営メディアの内幕を描いた自伝を出版しました。
ドイツで出版された自伝は「善と悪の間」と題され、自らが勤めていた国営テレビ「チャンネル・ワン」などの国営メディアが、プーチン政権にどのように統制されていたのかなどが記されているといいます。
去年、モスクワで軟禁されていた頃から書き始め、逃亡先のフランス・パリで書き終えたということです。
自伝は、今月中にはアメリカやオランダなどでも出版される予定で、オフシャンニコワさんは「売り上げの一部は戦争で被害を受けたウクライナの女性や子どもたちの支援に使いたい」としています。
オフシャンニコワさんは去年7月、モスクワのクレムリン近くで「プーチンは殺人者」などと批判したことから起訴され、自宅軟禁を言い渡されたあと、フランスに国外脱出していました。