ASEAN首脳会議が閉幕 ミャンマーめぐる議論に進展なし
ASEAN(=東南アジア諸国連合)の首脳会議が11日に閉幕しました。注目されていたミャンマー情勢をめぐる議論に進展はありませんでした。
ASEANは2021年、クーデターを主導したミャンマー軍トップも出席した会議で、「暴力の停止」など5つの項目の実施について合意していました。今回の首脳会議では、この5項目の合意について履行に向けた具体策を示せるかが注目されていました。
会議後の議長声明では、ミャンマー情勢に「深い懸念」を表明し、あらゆる形態の暴力を即時停止するよう求めました。しかし、5項目の合意については、重要性を再確認するにとどまり、履行に向けた成果を示すことはできませんでした。議長国インドネシアのジョコ大統領も進展がないことを認めつつも、「5項目の合意の履行を促し、対話の場を設けるよう働きかけていく」と強調しました。
一方、議長声明では、中国が軍事拠点化を進める南シナ海の問題について、「一部の加盟国から懸念が表明された」と明記したほか、東ティモールのASEAN加盟に向けたロードマップが採択されたと明らかにしました。