露外務省 日米“ハイマース”発射訓練に強く抗議
ロシア外務省は12日、日本とアメリカが北海道東部の矢臼別演習場で高機動ロケット砲システム、ハイマースを使った訓練を行ったとして、モスクワの日本大使館に強く抗議したと発表しました。
ロシアが実効支配する北方領土に近い北海道東部の陸上自衛隊矢臼別演習場では、1日から14日までの日程で日米共同訓練が行われています。
ロシア外務省は、この訓練で10日に高機動ロケット砲システム、ハイマースが発射されたとして、モスクワの日本大使館に強く抗議したと発表しました。
この中でロシア側は、ハイマースの発射訓練は「日本は矢臼別演習場で長距離兵器の訓練は行わない」としたことに反しており、また、日本のメディアが訓練をウクライナ侵攻と結びつけて報じているのは不可解だ、などと批判しました。
その上で、この共同訓練は「ロシア極東地域の安全保障上の問題」であるとして「即時停止」を求め、「十分な措置で対応することが避けられないと警告した」などとしています。
なお、10日のハイマース発射訓練は、弾が演習場に届かなかったために中止されています。