国連緊急会合 4州併合は「無効」143か国の賛成で採択
ロシアが、ウクライナの4つの州を一方的に併合したことは無効だとする決議が国連総会の緊急特別会合で143か国が賛成して採択されました。
アメリカ・トーマスグリーンフィールド大使「国連は違法な併合を許さない。我々は決してそれを認めない」
この決議は、「ロシアによる違法な併合は国際法の下で何の効力もない」と明記し、加盟国に併合を認めないよう求めるもので、アメリカのトーマスグリーンフィールド国連大使は「すべての加盟国が団結して国連憲章を守るときだ」と賛成を呼びかけました。
ロシアのネベンジャ国連大使は「西側諸国が自らの地政学的な目的を追求するためのものだ」と強く反発しましたが、採決の結果、143か国の賛成で決議は採択されました。
反対はロシアのほか、ベラルーシや北朝鮮など5か国、棄権は中国やインドなど35か国でした。決議が採択されると総会議場は大きな拍手に包まれました。
3月に採択されたロシアの侵攻を非難し即時撤退を求める決議より賛成は2か国増え、国際社会におけるロシアの孤立が一層浮き彫りとなりました。