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ハマスによる大規模攻撃時の“性暴力“ 国連「合理的な根拠がある」と発表

2024年3月5日 10:46

国連は4日、去年10月に起きたイスラム組織ハマスによるイスラエルへの大規模攻撃の際に、性暴力があったことを示す「合理的な根拠がある」と発表しました。

国連は4日に公表した「紛争下の性暴力」に関する報告書の中で、去年10月に起きたハマスによるイスラエルへの大規模攻撃の際にパレスチナ自治区ガザ地区周辺の複数の場所で、性暴力があったことを示す「合理的な根拠がある」と明らかにしました。

国連の調査チームは、今年1月から2月にかけてイスラエルを訪れ、関係者への聞き取りや、5000枚以上の写真とおよそ50時間におよぶ映像の検証などを行ったということです。

国連の高官は「事件のほとんどで、被害者はまず性的暴行を受け、その後、殺された。そして少なくとも2つの事件では、女性の遺体に性的暴行が行われた」と述べています。

さらに、ガザ地区で拘束されている人質が、現在も性暴力を受けている可能性があることを示す証拠もあるとした上で、即時停戦が必要だと訴えました。一方、ハマス側はこれまで、性暴力への関与を繰り返し否定しています。