台湾では26日、次の総統選挙の前哨戦としても注目される統一地方選挙が行われています。蔡英文総統が率いる民進党の苦戦が伝えられています。

台湾の統一地方選挙は、台北市などあわせて22の直轄市や県のトップなどを選ぶもので、26日午前、蔡英文総統も投票しました。

蔡英文総統「民主主義を実践する最も重要な時です。自分の一票で台湾の未来を決めてほしい」

蔡総統が率いる与党・民進党は、台湾統一を掲げて圧力を強める中国への対抗姿勢を前面に出して支持を訴えてきました。しかし、今回は地方選挙ということもあり、有権者は「中国との関係」よりも地域の経済対策などを重視しているとみられ、地元メディアは最大野党・国民党の「優勢」を伝えています。

4年前の前回選挙で与党・民進党は22の選挙で6勝にとどまる“大敗”を喫し、蔡総統は当時、党の主席を引責辞任しました。今回も民進党が大敗することになれば蔡総統の求心力は低下し、1年後に迫る次の総統選挙への影響は避けられません。

26日深夜にも大勢が判明する見通しです。