中国の北京市当局は感染予防は厳しい状況にあるとし、市民が対策に従わなければ「厳しく処置する」と警告しました。“北京の渋谷”ともいわれる有数の繁華街も、多くの店が営業を取りやめ、静まりかえっていました。

　　　◇

中国の首都・北京では、感染拡大の傾向が始まった4月下旬から5月8日までの感染者が700人を超えました。

北京市当局は8日、「首都における感染予防は厳しい状況にある」とし、市民が対策に従わなければ「厳しく処置する」と警告しました。

その影響はさまざまな場所に及んでいます。

記者（中国・北京）
「こちらの飲食店街、これからお昼時を迎えるんですが、どのレストランを見ても食事をしているお客さんの姿は見当たりません」

先週に続き、市内の大部分では店内での飲食が禁止になっています。

記者
「本来なら平日でも多くの若者でにぎわうこちらの繁華街、現在は人通りが少なく静まりかえっています」

“北京の渋谷”ともいわれ、多くの若者が集まる中国有数の繁華街、三里屯も、9日は多くの店が営業を取りやめ、静まりかえっていました。

また、北京市当局は、市民のほとんどを対象にした一斉PCR検査を、新たに3回実施すると発表しています。