イスラエル軍は13日、イスラム組織ハマスによる奇襲攻撃の首謀者として標的にしている指導者シンワル氏が地下トンネルに潜伏しているとする映像を新たに公開しました。

この映像はイスラエル軍が13日に公開したもので、去年10月、ハマスによる奇襲攻撃が行われた3日後にパレスチナ自治区ガザ地区のトンネル内で撮影された映像としています。この中で、トンネルを歩く後ろ姿を撮影された人物がハマス指導者のシンワル氏だとしています。

イスラエルはシンワル氏を奇襲攻撃の首謀者とみなして行方を追ってきました。

軍の報道官は「人々が地上で苦しんでいるときに地下に隠れている」などと批判していて、ハマス側の士気をくじく狙いもありそうです。

一方、ロイター通信によりますと、イスラエルが進めるガザ地区南部ラファへの攻撃をめぐり、南アフリカ政府は12日、ICJ（＝国際司法裁判所）に対し攻撃停止を命じる仮処分を出すよう要請しました。ICJの措置に拘束力はありませんが、イスラエルをけん制する狙いがあります。