×

台湾総統選まもなく開票 親中派も続々戻る

2020年1月11日 17:42

4年に1度の台湾のトップを決める総統選挙の投票が11日に行われ、中国との対決姿勢を強める現職の蔡英文総統が有利な情勢。まもなく開票作業が行われる現地から中継。

台北市内にある投票所の1つに来ている。たった今、日本時間の午後5時に投票が締め切られた。この銀色の箱が投票箱で、この中には台湾市民の思いがつまった票が入っているわけだ。

このあと、準備ができ次第、この場所で開票作業が始まる。

今回の総統選挙は「中国との距離感」が最大の争点となっていて、中国との対決姿勢を強める現職の蔡英文総統と、親中路線の韓国瑜候補の事実上の一騎打ちとなっている。

投票に来た人「(投票は)台湾の未来に関わることだから、非常に重要だと思う」「これから中国寄りになるか、アメリカ寄りになるかに関わるから(来た)」

事前の世論調査では、香港のデモの影響で台湾でも中国への反発が強まり、蔡英文総統が大きくリードしていると伝えられていた。しかし、対する韓国瑜候補は「中国との関係を強めて経済を立て直す」と経済的なメリットをアピールしていて、決起集会には100万人もの人が集まった。

また、ここ数日、中国に住む親中派の台湾の人が投票のために続々と戻ってきていて、臨時の航空便が運航されるなど情勢は読みづらくなっている。

台湾の有権者は、今後の中国との関係についてどのような決断を下したのか。これから数時間後には大勢が判明する見込み。