中国・北京の大学教授「反スパイ法」のあいまいさを指摘
中国・北京で開かれている重要会議の常務委員で大学教授の男性がSNSで「反スパイ法」のあいまいさを指摘し、内容を細かく定めた規則を制定するべきだと提案しました。
中国・北京大学の賈慶国教授は、国政への助言機関である「全国政治協商会議」の常務委員を務めています。賈教授は、自身が代表をつめる研究機関のSNSに、中国に留学するアメリカ人が10年前の1万5000人から、去年は350人まで減少したと投稿しました。
賈教授は、その原因の1つとして、「反スパイ法」を挙げ、「どのような情報をどのように収集すれば違法にならないかについて、明確なルールがなく、外部の誤解を招いている」と指摘しました。その上で、実施にあたって内容を細かく定めた規則を制定し、反スパイ法のあいまいさをなくすよう改善を求めました。
国政への助言機関の委員が、習近平政権肝いりの政策にくぎを刺して改善を求めるのは異例のことです。