イスラエル軍、近く「地上侵攻」踏み切る可能性 “24時間以内に退避を警告”きょう午前に期限か
イスラエル軍は13日、パレスチナ自治区ガザ北部の住民に対し、24時間以内に南部に退避するよう警告しました。近く地上侵攻に踏み切る可能性が高まっています。
イスラエル軍とイスラム組織「ハマス」の武力衝突は、14日で1週間を迎え、双方の死者はあわせて3200人を超えました。ハマスはイスラエル軍の空爆により、人質13人が死亡したとしています。
こうした中イスラエル軍は、「数日以内にガザで重要な作戦を行う」と発表し、ハマスが実効支配するパレスチナ自治区のガザ北部の住民、およそ110万人に対し、24時間以内に南部に退避するよう警告しました。日本時間の14日午前、期限を迎えるとみられ、近く大規模な地上侵攻に踏み切る可能性が高まっています。
また、ロイター通信などによりますと、イスラエル軍は13日、ガザ内で歩兵と戦車による地上攻撃を行ったと明らかにしたということです。今回の武力衝突で、地上攻撃の実施が明らかになるのは初めてです。イスラエル軍が今後、本格的な地上侵攻に踏み切った場合、多くの住民が戦闘の巻き添えになり、犠牲者が大幅に増えることが懸念されます。
一方、アメリカのブリンケン国務長官は、ガザから民間人が避難できる人道回廊の設置に向け、中東諸国と協議しています。ブリンケン長官は13日、「住民が危険から逃れ、食料や医薬品、水などの支援を受けられるようにする」と述べ、国際機関と協力して、ガザに安全地帯を設けることに取り組んでいると強調しました。