南部オデーサにミサイル7発 ショッピングセンターなど被害
ウクライナ東部などの制圧を目指すロシアは、各地で激しい攻撃を続けていて、南部のオデーサではショッピングセンターなどがミサイル攻撃を受け、死傷者が出ています。
AP通信などによりますと、ロシア軍は9日、ウクライナ南部のオデーサにミサイル7発を発射し、ショッピングセンターや倉庫が被害を受けました。この攻撃で1人が死亡、5人がケガをしたということです。
ウクライナのシンクタンクは、ロシアが極超音速ミサイル3発を使ったとの見方を示しました。
これについてアメリカ国防総省のカービー報道官は10日、極超音速ミサイルが使われた証拠は確認できていないとしています。
一方、マリウポリのアゾフスタリ製鉄所では、立てこもっているウクライナ側の部隊に対し、ロシア軍が空と地上からの攻撃を続けています。
市長顧問は、製鉄所に少なくとも100人の民間人が残っていることを明らかにしました。
また、市議会の副議長は、ロシア軍が11日に化学兵器を使った攻撃を計画しているとして、市民に外出しないよう呼びかけましたが、根拠については明らかにしていません。
ロシア側の支配下にある東部イジュームでは、ロシア軍により破壊されたアパートの瓦礫の下から44人の民間人の遺体が見つかったということです。ウクライナ当局者は、「ロシアの戦争犯罪だ」と非難しています。
ロシア軍は、東部や南部の制圧を目指していますが、ウクライナ側は激しく抵抗しており、アメリカ国防総省の高官は、この地域でのロシア軍の侵攻は、想定より2週間か、それ以上遅れていると分析しています。