北朝鮮・金与正氏「圧倒的な行動をとる準備態勢にある」 米韓の軍事訓練に警告
アメリカと韓国が朝鮮半島で爆撃機などを展開した訓練を行う中、北朝鮮の金与正氏は7日、「圧倒的な行動をとる準備態勢にある」と警告しました。
金正恩総書記の妹・与正氏は7日、国営メディアを通じて談話を発表し、米韓の軍の動きについて「もれなく把握し、判断によっていつでも迅速に圧倒的な行動を取る準備態勢にある」と軍事行動を示唆しました。
与正氏は「太平洋にアメリカや日本の領有権はない」とした上で、公海(=公の海)などで行われる「我々の戦略兵器実験に迎撃などを行えば、明白な宣戦布告とみなされる」と警告しました。太平洋へのICBM(=大陸間弾道ミサイル)の発射などを念頭においたものとみられます。
一方、米韓両軍は6日、朝鮮半島の西側で核兵器を搭載できる大型の戦略爆撃機などを展開し、訓練を行っています。これについても北朝鮮外務省が談話を出し、「アメリカの核使用計画が実戦水準で進んでいる」と強く反発しました。