NATO首脳会議が閉幕「ここ数十年で最も深刻な安全保障環境に直面」
NATO=北大西洋条約機構の首脳会議が閉幕しました。ロシアのウクライナ侵攻を受け、同盟の強化を確認しましたが、ストルテンベルグ事務総長は、「ここ数十年で最も深刻な安全保障環境に直面している」と危機感を示しました。
スペインで行われていたNATOの首脳会議は先月30日、2日間の日程を終えて閉幕しました。
NATO・ストルテンベルグ事務総長「我々はここ数十年で最も深刻な安全保障環境に直面している。しかし団結と決意を持ってこの難局に立ち向かっていく」
一方、アメリカのバイデン大統領は、ロシアの軍事侵攻がNATOの結束を強めたと成果を強調しました。
バイデン大統領「プーチンにも言ったが、彼の行動が世界の反応を引き起こし、民主主義国家、大西洋、太平洋のパートナーを結束させたのだ」
また、今回の首脳会議は同盟の強化を確認し、「歴史的だった」と語りました。
ロシアの脅威を前に足並みをそろえたNATO加盟国ですが、アメリカメディアはウクライナ侵攻をどう終結させるかなど、「首脳間に意見の隔たりが残っている」との見方を伝えています。
「最も重大で直接的な脅威」と位置づけるロシアに対し、各国の意見の隔たりを埋めつつ、どこまで結束を維持できるのか。軍事侵攻が長期化する中、NATOにとっても正念場が続きます。