ミュンヘン安全保障会議が閉幕 ウクライナへの兵器供与めぐり温度差も
ドイツで3日間にわたっておこなわれていた安全保障に関する国際会議が19日に閉幕しました。ウクライナが求める兵器の迅速な供与に対し、欧米各国が支援の強化を表明した一方、中国など一部の国との温度差も浮き彫りになりました。
ロシアによるウクライナ侵攻から1年を迎える節目におこなわれたミュンヘン安全保障会議では、ウクライナのゼレンスキー大統領が兵器の迅速な供与を求めました。欧米各国もウクライナへの軍事支援を強化する必要性を相次いで表明しています。19日に登壇したEU(=ヨーロッパ連合)のボレル上級代表も、軍事支援を加速させる必要があると述べました。
一方で、ドイツのショルツ首相はNATO(=北大西洋条約機構)の加盟国が巻き込まれることに慎重な姿勢を示しました。
中国の王毅政治局員は、中国の方針は和平と対話の促進だとするなど、各国の温度差が浮き彫りになる結果となりました。