新型コロナ集団感染 米空母乗組員1人死亡
新型コロナウイルスの集団感染が起きたアメリカの原子力空母「セオドア・ルーズベルト」の乗組員1人が死亡しました。ほかの空母でも感染が広がっていて、アメリカ軍の即応態勢への影響が懸念されています。
空母「セオドア・ルーズベルト」は、現在グアムに停泊中で、乗組員およそ4800人のうち、これまでに585人が感染し、事実上、任務の停止に追い込まれています。死亡した乗組員は海軍病院で治療を受けていました。
このほか、横須賀基地の空母「ロナルド・レーガン」やワシントン州に停泊する2隻でも感染者が出ていて、アジア太平洋地域におけるアメリカ軍の即応態勢にも影響が懸念されています。
「セオドア・ルーズベルト」をめぐっては、艦長の救援要請を当初、軍の上層部が聞き入れず、艦長はその後外部にメールで送付し、解任されています。
ただ、乗組員らは、部下を守ろうとしたとした艦長を拍手と歓声で送り出し、上層部に反発するなど指揮系統が危ぶまれる事態も起きています。