コロナで2か月半延期…中国・全人代が開幕
中国の国会にあたる全人代(=全国人民代表大会)が開幕しました。新型コロナウイルスへの対応や低迷する経済の立て直しに向けた対応が焦点です。
新型ウイルスの影響で、2か月半延期された年に一度の政治イベント全人代が開幕しました。冒頭では新型コロナウイルスの犠牲者に黙とうがささげられ異例の開始となっています。
始まった会議では、習近平国家主席など指導部以外はマスクを着用し、感染の第2波に神経をとがらせていることがうかがえました。そして、現在、行われている李克強首相の演説では、ことしの経済成長率の目標設定を見送る見通しです。
目標はこの首相演説で毎年示されてきましたが、ことしは新型ウイルスの影響の先行きが見通せないとして、異例の見送りとなりました。
また、外交ではアメリカのトランプ政権が新型ウイルスを巡り中国の初動対応が遅れたとして批判を強める中、指導部のこれまでの対応をどう総括するのかも焦点となります。