“経済再開”景気回復へ期待感 91ドル高
1日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価は6月に入り、経済活動の再開が一段と進み景気が回復に向かうとの期待感から買われる展開となりました。
1日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価は、前の週の終値から91ドル91セント値を上げ、2万5475ドル02セントで取引を終えました。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も62.18ポイント上げて9552.05で取引を終えています。
この日は、6月に入り経済活動の再開が一段と進み景気が回復に向かうとの期待感が高まり、景気に敏感とされる金融関連株などが買われました。
ただ、黒人男性が死亡した事件についての抗議デモが全米各地に拡大し、一部が暴徒化して、略奪したり警察と衝突していることが相場の重荷となりました。首都ワシントンやニューヨークなど多くの都市で夜間の外出禁止令が出されており、この事態が長期化すれば、景気回復の足かせになりかねないとの見方から、上げ幅は限られました。
市場関係者は、「今月は香港情勢をめぐってアメリカと中国の関係が悪化するかどうかも市場は警戒している」と話しています。