２７日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、アメリカの景気が回復に向かうとの期待感が根強く、ダウ平均株価は２万５０００ドルを回復して取引を終えています。

２７日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価は、前の日の終値から５５３ドル１６セント値を上げ、２万５５４８ドル２７セントで取引を終えました。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も７２．１４ポイント上げて９４１２．３６で取引を終えています。

この日は、ＥＵ（＝ヨーロッパ連合）の委員会が大規模な経済再建策を提案したことで、先行するヨーロッパ市場が上昇した流れを引き継いで取引が始まりました。

また、経済活動の再開が進み、アメリカの景気が早期に回復するとの期待感が根強いことで、金融関連株が大きく買われました。映画・娯楽大手の「ウォルト・ディズニー」がフロリダ州のテーマパークを７月に再開する計画を公表するなど、企業の営業再開への動きが出たこともあり、ダウ平均は２万５０００ドルを回復して取引を終えています。

市場関係者は「株価が上昇基調にある中で、ここまで相場をけん引してきたハイテク関連株が低調なのは懸念材料の一つだ」と話しています。