黒人差別に対する抗議デモが全米に広がる中、アメリカのトランプ政権は２日、首都ワシントンの治安維持のため陸軍の出動準備を命じたと現地メディアが報じました。

ホワイトハウス周辺では抗議活動が続いていて、州兵が警察とともに治安維持にあたっています。ＡＰ通信によりますと、緊急展開部隊である陸軍の空挺師団７００人が２日、出動に備え、ワシントン近郊の基地に到着したほか、武装した兵士１４００人がすぐに出動できる状態で待機しているということです。

一方、ロサンゼルスでも大規模なデモが続いています。

ガルセッティ市長の自宅前の通りを埋め尽くした人々は、黒人差別への抗議に加え、警察の予算が多すぎると主張しました。

デモ参加の大学生「市長は警察への予算を取り消し、人々に害を与えるのではなく助けるために使う必要がある」

抗議デモは、沈静化するどころか日々、ふくれあがっていて、ロサンゼルスでは、４日連続で夜間の外出禁止令が出されています。