黒人差別に対する抗議の声が高まる中、ニューヨーク市内の路上に巨大な文字で「黒人の命は大切だ」というメッセージが描かれました。

ニューヨーク市のブルックリン地区で１４日、路上に巨大な黄色い文字で「ブラック・ライブズ・マター」＝「黒人の命は大切だ」と書かれたメッセージが公開されました。

全米からおよそ２０人のアーティストが集まり、前の日から夜通しで完成させたもので、主催者は「単なるアートではなく、抗議のためのアートだ」としています。

この路上ペイントにはニューヨーク市が協力し、道路の封鎖はニューヨーク市警の警察官が行いました。同じような路上へのペイントは首都ワシントンなど全米の複数の都市で行われていますが、ニューヨークで描かれるのはこれが初めてです。

一方、アメリカ西海岸のロサンゼルスでも、道路に巨大な文字で「全ての黒人の命は大切だ」と書かれました。場所は、世界中に映画などの情報を発信する拠点、ハリウッド。地元メディアは、数千人規模の人々が集まったと伝えました。デモの参加者らは、警察改革のほか黒人の性的マイノリティーの権利も守るよう訴えました。