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北が爆破写真公開 境界線近くに軍展開方針

2020年6月17日 10:29

北朝鮮は17日朝、開城にある南北共同連絡事務所を16日に爆破した際の写真を公開しました。また、韓国側からの特使派遣の提案を拒否した上で、南北の軍事境界線近くに軍を展開させる方針を示しました。軍事境界線近くから中継です、尼崎さん。

こちらは韓国北西部の展望台で、私の後ろわずか2キロ先に北朝鮮側が見えます。北朝鮮当局は南北の軍事境界線近くで次々に挑発的な行動を起こし、文在寅政権を圧迫する姿勢を鮮明にしています。

北朝鮮の国営メディアが17日朝に公開した写真には、南北共同連絡事務所が爆発の煙とともに破片を飛び散らせながら破壊される様子が写されています。

北朝鮮はこれが最初の行動と強調。さらに、南北の経済協力の象徴とされる開城工業団地と金剛山観光地区に軍を展開させるほか、境界線近くで軍事訓練を再開するなどと警告しています。

また、韓国側から特使を派遣する意向を伝えてきたと明らかにしましたが、金委員長の妹・与正氏は「火に油を注ぐ愚か者らの言動」などと非難し、提案を拒否する考えを示しました。

与正氏は15日、対話による問題解決を訴えるなどした文大統領に対し、「言葉遊びで罪悪を隠し、目前の危機を逃れる実に浅はかな考えだ」などと直接、罵倒する談話も発表しました。

韓国政府は16日、強い遺憾を表明し、強力な対抗措置も辞さない考えを示しましたが、北朝鮮はさらに攻勢を強め、文政権から譲歩を引き出す構えです。

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