ボルトン氏回顧録 米朝会談で「拉致」要求
トランプ政権の内幕を描いた、ボルトン前補佐官の回顧録が23日、アメリカの書店でも売り出され、好調な売れ行きとなっています。回顧録では、米朝首脳会談の共同声明に「拉致問題」を盛り込むよう、アメリカが求めたことも明らかにされています。
首都・ワシントン近郊の書店には、発売前から問い合わせの電話がひっきりなしにかかってきたということです。
客「ボルトン氏の本は内容がかなり正確だと聞いた」
客「人から内容を聞く前に、まず自分で読みたかった」
回顧録では、シンガポールで開かれた初の米朝首脳会談の共同声明を作る過程で、アメリカ側が日本人の拉致問題に触れるよう求めたと記されています。北朝鮮側はこれを受け入れず、「拉致問題」は盛り込まれませんでした。
こうした中、ボルトン氏は、発売に合わせた有力紙ワシントンポストのインタビューに応じ、トランプ大統領には、「世界観がない」などと痛烈に批判しました。
ボルトン氏「大統領には世界観があると思えない、これこそが問題の根幹だ」
ボルトン氏は、「大統領は哲学を持って国家安全保障に取り組んでいないし、大きな戦略や政策もない」としています。