米・下院議長、11回目の投票終了も決まらず 共和党分裂…造反議員のひとりがトランプ氏を候補に提案も
アメリカの議会下院では、多数派の野党・共和党が分裂し、11回目の投票を終えた時点でも議長を決めることができない異例の状況が続いています。
共和党は下院トップのマッカーシー議員を議長に選出する方針ですが、トランプ前大統領を支持する保守強硬派の議員らが造反したために議長選出に必要となる過半数の票を確保できず、再投票が繰り返されています。
議会の開会から3日目を迎えた5日も、マッカーシー氏ら主流派は20人の造反議員を1人も切り崩せず、11回目の投票を終えた時点でも議長が決まっていません。
前回再投票が行われた100年前には、9回目の投票で議長を選出していて、今回はすでにこの回数を超えたことになります。
また11回目の投票では、造反議員のひとりがトランプ前大統領を議長候補に提案する場面もありました。
マッカーシー氏側は造反議員と断続的に交渉を続けていますが、説得はできておらず、膠着状態が続いています。