李克強前首相の追悼広がる中、活動制限も…“政権批判”警戒か
中国の李克強前首相の死去を受け、李氏ゆかりの地などで追悼の動きが広がっています。一部の大学では追悼活動が制限されたとの情報もあり、中国当局が政権批判につながらないよう、警戒しているとみられます。
中国の李克強前首相は上海で静養中に心臓発作を起こし、27日、68歳で死去しました。これを受け、李氏が少年時代を過ごした安徽省の住居の前には地元の人々らが訪れ、多くの花束が手向けられています。
一方、SNS上では一部の大学が学生に対し、追悼活動を禁止する通知を出したとの情報が広がっています。また、李氏の死去に関する書き込みも制限されているとみられています。
中国では1989年に、共産党総書記を務めた胡耀邦氏の死去を受け、追悼に集まった人々の声が、天安門事件につながったこともあり、当局は警戒を強めているとみられます。