ダウ GDP“最悪水準”で225ドル安
30日の米・ニューヨーク株式市場ダウ平均株価は、ことし4月から6月のGDP(=国内総生産)の速報値が統計を取り始めてから最悪の水準となったことなどから、反落して取引を終えています。
30日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価は、前の日の終値から225ドル92セント値を下げ、2万6313ドル65セントで取引を終えました。一方、ハイテク株が中心のナスダック総合指数は44.87ポイント上げて、10587.81で取引を終えています。
この日の取引開始前に発表されたことし4月から6月のGDPの速報値は、前の年に比べマイナス32.9%と、統計を取り始めた1947年以来、最悪の水準となりました。また、先週1週間の失業保険の申請件数も前の週に続き増加したことで、景気回復の遅れに対する警戒感が強まりました。
これを受け、取引開始直後から売られる展開となり、ダウ平均の下げ幅は540ドルを超える場面もありました。
ただ、取引終了後に決算発表を控えていた「アップル」が業績期待から買われたこともあり、下げ幅は徐々に縮小し、最終的には225ドル安で取引を終えています。
市場関係者は「景気回復の遅れに対する警戒感が強まる中で、追加の経済対策がいつ実施されるのかに注目している」と話しています。