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経済対策で様子見も続伸 ダウ164ドル高

2020年8月5日 7:29

4日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、アメリカ議会での追加の経済対策の議論をめぐり、様子見ムードが広がりましたが、その後、買いが優勢となり、ダウ平均株価は続伸して取引を終えています。

4日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価は、前の日の終値から164ドル07セント値を上げ、2万6828ドル47セントで取引を終えました。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も38.37ポイント上げて、1万0941.17と、前の日に更新したばかりの過去最高値を再び更新して取引を終えています。

この日は、アメリカ議会で追加の経済対策をめぐる協議が続く中、進展を見極めたいとの思惑から、様子見ムードが広がりました。引けにかけて、議会の幹部が合意に前向きな発言をしたと伝わると期待感が高まり、買いが優勢になりました。また、原油先物価格が上がったことで、エネルギー関連株が買われたことも相場を支えました。

一方、前の日に大きく上げたマイクロソフトは、中国系の動画共有アプリ「TikTok」の買収に関して、中国政府が対抗措置を検討していると報じられたことで売られ、終日、相場の重荷となりました。

市場関係者は「引き続き、追加の経済対策がいつ、どのような形でまとまるかに市場は注目している」と話しています。