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パラ閉幕の中国で感染者急増 市長“解任”も…

2022年3月15日 21:02
パラ閉幕の中国で感染者急増 市長“解任”も…

各地で感染者が急増している中国では、感染が拡がった市の市長が解任されたり、大規模な仮設病院が設置されたりするなど、警戒が高まっています。

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パラリンピックが閉幕した中国では、各地で感染者が急増しています。14日の1日だけで新たに5000人以上の感染が確認されました。これは湖北省の武漢で感染爆発が起きていた2020年以来、およそ2年ぶりの水準です。

なかでも感染が急拡大している吉林省では、中国全体の感染者の8割ほどにあたる4000人以上の感染が新たに確認されました。

中心都市の長春市では急きょ、感染者を受け入れるための大規模な仮設病院が設置されました。

吉林省ではさらなる感染拡大に警戒が強まっていて、こうした仮設病院を5か所新設する一方、感染が拡がった市の市長が解任されました。責任を問われたと見られています。

無症状を含め、130人以上の感染者が確認された上海市でも、感染拡大への警戒が強まっています。

記者(中国・上海)
「ここは閉鎖された団地の入り口です。なかの住民たちは自由に外に出ることができなくなっています」

感染者や濃厚接触者が確認された場所が次々と封鎖される事態になっています。上海市では基本的に感染者が滞在した場所は14日間封鎖され、濃厚接触者が滞在した可能性がある場所は48時間封鎖されます。

そのため、オフィスが突然封鎖され、布団や寝袋を使って数日間、会社で寝泊まりを強いられている人が多数出ています。