ＥＵ（＝ヨーロッパ連合）は、今月９日に行われたベラルーシの大統領選挙について、現職のルカシェンコ大統領が当選したとする選挙結果を認めないと表明しました。

ＥＵ加盟国の首脳らは１９日、ベラルーシ情勢をめぐって、緊急の会議を開き、選挙結果を認めないとの意見で一致しました。

会議では、選挙で不正行為をした責任者らに対し、制裁を科すことも決めたということです。

ドイツ・メルケル首相「大統領選中に大規模な違反があったことは疑う余地がない」

ドイツのメルケル首相は、デモ隊に対して暴力的な制圧を行っているとして、ベラルーシ政府を非難しました。

首脳会議では、現政権と反体制派の対話のために全力を尽くしていく方針も確認しました。

ただ、現政権の後ろ盾であるロシアは外部からの介入に強く反発していて、事態の平和的解決に向け、ＥＵがどこまで役割を果たせるかは不透明な状況です。