チェコ上院議長ら台湾訪問 中国外相が警告
中国の王毅外相はチェコの上院議長らが台湾を訪問していることについて「深刻な代価を必ず支払わせる」などと強く警告しました。
チェコで大統領に次ぐ地位のビストルチル上院議長は、プラハ市長や議員など90人の代表団を率いて、30日から台湾を訪問しています。
これに対し、ドイツを訪れている王毅外相は31日、「1つの中国の原則に挑戦することは、14億の中国国民の敵となる」と強く非難しました。
その上で、「チェコの上院議長による挑戦と、背後にいる反中勢力を座視することはしない」として、上院議長だけでなく、代表団の台湾訪問を後押しするトランプ政権も念頭に牽制しました。
さらに、「深刻な代価を必ず支払わせる」と、報復措置も辞さない姿勢を示しています。
ビストルチル上院議長は9月1日、台湾の議会・立法院で演説する予定で、来月3日には、蔡英文総統と会談することになっています。
中国は、各国政府が台湾との交流を行うことに強く反対していて、さらなる反発も予想されます。