新型コロナウイルスの感染ペースが、急速に悪化しているフランスで１日、新学期に合わせて中学校や高校でのマスク着用が義務化されました。

１１歳以上の中高生などを対象に、校内でのマスク着用の義務化が始まったパリ近郊の学校では１日、生徒がマスク姿で登校する光景が見られました。

フランスでは先週末、一日の新規感染者数が外出制限の解除後、最悪の６０００人を超えるなど、感染ペースが大幅に悪化しています。夏休み中に多くの市民がリゾートなどでマスクなしで過ごしたことでさらなる感染拡大も懸念されています。

こうした状況を受け、フランス政府は１日から複数の従業員がいる職場でもマスクを義務づけたほか、ＰＣＲ検査の態勢を週に１００万人規模まで引き上げるとしていて、全土での外出禁止措置を再開する事態を避けたい考えです。