北朝鮮で異例の放送 台風10号の注意喚起
北朝鮮では6日、国営テレビが通常は放送していない午前中から台風10号について注意喚起を行うなど、警戒を強めています。
北朝鮮国営の「朝鮮中央テレビ」は午前7時から放送を開始し、台風10号について断続的に報じています。通常の放送は、午後3時から始まりますが、放送時間を繰り上げての対応は異例です。
午後6時過ぎには、男性リポーターが平壌市内から「一部地域で風速19メートル以上の強い風が観測された」などと伝え、警戒を呼びかけました。
また、北部の町、清津では強風の中、女性リポーターが海沿いで実況する様子や、別の町では波が岸壁に打ち付け船が傾いている状況などが伝えられました。
6日は、国営テレビで金正恩委員長が台風9号の被害の状況を視察。安全対策の不備を指摘し対策の強化を指示しています。