EU、イギリスに“法的手段も辞さない”
イギリス政府が、EU(=ヨーロッパ連合)との離脱協定の一部を反故にする内容を含む法案を議会に提出した事を受け、EUは10日、法的手段も辞さないとの声明を発表しました。
イギリス政府が提出した法案には、現在、進められているEUとの自由貿易協定の交渉がまとまらない場合、北アイルランド地方での物品の行き来などについて、来年1月からEUのルールに従うとした離脱協定の一部を反故にする内容が含まれています。
イギリスの北アイルランドの扱いは、EUからの離脱における最大の焦点で、交渉期限が間近に迫る中で去年10月、ようやく合意が成立していました。
EUは今回の法案提出を受け、「お互いの信頼関係を深く傷つけている」などと強く反発していて、イギリス政府に対して離脱協定と矛盾する箇所を法案から削除するよう求めています。
要求に応じない場合は、法的手段も辞さないとしています。