アフガン政府とタリバン 和平協議始まる
アフガニスタン政府と反政府勢力タリバンの和平協議が12日、中東カタールで始まりました。恒久的な停戦に合意できるかが焦点となります。
協議に先立ち開かれた式典には、アフガン政府とタリバン双方の代表団のほか、仲介役を果たしたアメリカのポンペオ国務長官らも出席しました。
ポンペオ長官は挨拶で「この交渉で多くの難題に直面することは間違いない」と述べた上で、「その際には、次世代の子どもや孫たちのために行動していることを忘れないでほしい」と団結を呼びかけました。
2001年のアメリカ同時多発テロをきっかけに始まったアフガン戦争で、政府とタリバンが停戦などについて本格的に協議するのはこれが初めてです。
民主主義を維持したい現在の政府と、イスラム原理主義を統治の柱としたいタリバンの間では、政治の体制などを巡って主張の隔たりも大きく、協議は難航が予想されています。