イギリスとカナダは２９日、ベラルーシのルカシェンコ大統領らに対し、選挙の不正を訴えるデモ隊への弾圧などを理由に資産凍結などの制裁を科したと発表しました。

ベラルーシでは８月の大統領選挙の不正を訴える大規模なデモが続いていますが、ルカシェンコ政権は参加者を次々と拘束するなど暴力的な制圧を行っています。

こうした事態を受け、イギリス政府は２９日、ルカシェンコ大統領のほか大統領の息子や側近など合わせて８人に制裁を科すと発表しました。

国際社会の呼びかけに応じず弾圧することを選んだとしていて、制裁には渡航禁止や資産の凍結などが含まれています。カナダもイギリスと連携し同様の制裁を科したということです。

イギリスのラーブ外相は声明で「暴力的で詐欺的な政権に明確なメッセージを送った。不正な選挙の結果は受け入れられない。」と非難しました。