台湾「双十節」蔡英文総統「国防強化する」
台湾では10日、建国記念日にあたる「双十節」の祝賀行事が行われ、蔡英文総統は「国防を強化する」などと圧力を増す中国をけん制しました。
双十節の祝賀行事で演説した台湾の蔡英文総統は、「国防の戦力を向上させて国家の安全を守る」「国際社会で友好国との連携を高めていく」などと話し、台湾統一を掲げて圧力を増している中国をけん制しました。
台湾国防部によりますと、今年にはいって、台湾の防空識別圏に進入した中国の軍用機はのべ1700機以上にのぼり、9日も中国の軍用機2機の侵入が確認されています。中国軍機の侵入が常態化していて、台湾軍はそのつど戦闘機のスクランブル発進で対応しています。
また中国は先月、「台湾への上陸作戦」を想定したとみられる市街戦の軍事演習を行い、その映像を公開していて、中国と台湾の軍事的な緊張が高まっています。